2024.12.14(土)
開場13:00 開演13:30
入間産業文化センター ホール
人々の営みで賑わう、朝のバルセロナの広場。人気者のキトリが登場すると、一斉に注目を集めます。キトリは青年バジルと恋人同士でしたが、近頃お金持ちのガマーシュがキトリへ求婚を繰り返し、二人は辟易していました。闘牛士のエスパーダや踊り子のメルセデスが仲裁しようとしても、ガマーシュは諦めません。
悩んだバジルは、キトリの友人たちと一計を案じます。バジルは黒マントを纏って広場へ乱入し、ナイフをかざしながら一芝居打つのでした。
キトリ:石川汐奈
バジル:中家正博
赤ん坊の時から森の中で妖精に育てられたオーロラ姫は、愛に包まれすくすくと成長し、15歳の誕生日を迎えました。
森中の妖精たちが祝福に駆けつけますが、その中に怪しげな老婆が現れます。オーロラ姫は老婆に差し出された糸車の針で指を刺し、倒れてしまいました。
老婆の正体は悪い魔女カラボスで、オーロラ姫に永遠に眠りから目覚めることのない呪いをかけ高笑いしながら去っていきます。
絶望の中、妖精の女王リラの精が現れ、「運命の相手の口付けにより、姫は目覚めるだろう」と言います。妖精たちはオーロラ姫を守り、運命の相手が訪れるまで、待ち続けるのでした。
オーロラ姫:武内千秋
デジレ王子:細野生
大きな懐中時計を持った白ウサギを追いかけて大穴に落っこちてしまったアリスは、穴の底でキノコの子供たちに出会います。
促されるように奥へ進むと、チェシャ猫やケーキたちがお茶会を開いていました。アリスもお茶会へ招待され、みんなで楽しく踊っていた時、このふしぎの国を統べるハートの女王様に見つかってしまいます。
アリスは、余所者を追い出そうとするトランプ兵たちに囲まれてしまいました。
アリス:富岡千哉子
野鳥を狙って湖畔を訪れたジークフリート王子は、日没と共に白鳥が次々と人間の娘の姿になっていくのを目にします。
その中でもひときわ美しい姿のオデット姫は、悪魔の呪いによって白鳥の姿に変えられてしまった身の上を明かしました。そして、夜のうちだけこうして人間の姿に戻ることができること、呪いを解くためには運命の相手による愛の誓いが必要であることを語ります。
王子はオデット姫の美しさに見惚れ、永遠の愛の誓いを立てるのでした。
オデット姫:宮原汐奈
ジークフリート王子:松田耕平
オディール姫:今井香月
ロットバルト:藤井学
上級貴族に寵愛される淑女マルグリットは、片田舎から出てきたばかりの青年アルマンと恋に落ちます。互いの恋心を確信したマルグリットは、アルマンに自分の想いを込めた薔薇を一輪、アルマンに差し出し、再び会うことを約束しました。
避暑地でバカンスを楽しむマルグリットたちでしたが、そこにアルマンの父親ムッシュー・ドゥバルが現れ、息子の将来のために別れてほしいとマルグリットに懇願します。マルグリットは、アルマンへの愛を綴った日記帳を残し、その場を去ります。しかしそれは、父親によって偽物にすり替えられてしまうのでした。罵詈雑言が綴られた偽の日記帳を見たアルマンは、マルグリットに対して深い憎しみを覚えるのでした。
マルグリット:五十嵐明子
アルマン:藤井学
元気な村娘スワニルダは、同じ村に住む青年フランツとの結婚が決まっています。けれどフランツは、村の変わり者コッペリウスの家のバルコニーで本を読んでいる娘コッペリアにメロメロなのです。
フランツとの結婚に不安を感じたスワニルダは、コッペリウスが落とした鍵を使って、仲間と共に家に忍び込みます。暗く不気味な家の中を探索していると、あのコッペリアを見つけます。近づいて、彼女が人形であることに気がついたスワニルダたちは大笑い。
しかし帰宅したコッペリウスに見つかってしまい、逃げ遅れたスワニルダはコッペリアの服を借り、人形に成り済ますことにするのでした。
スワニルダ:小林歩
フランツ:細野生
孤児院で育ったクララは、怖がりで寂しがりやの少女です。紳士ドロッセルマイヤーがクリスマスプレゼントとしてくれたお人形も、親の形見である大事なくるみ割り人形を手放すことができず、隠してしまいました。
そんな中、長い間一緒に暮らしてきたお姉さんたちが、孤児院を出ることを伝えられます。あまりのショックにクララは大暴れ。今後お姉さんたちの世話役となるドロッセルマイヤーを追い返してしまいます。
その夜クララは、お姉さんやお友達が悪い人たちに連れ去られ、人形に変えられてしまう夢を見るのでした。
クララ:忍成紗季
王子:京當侑一籠
難破船と共に漂流してきた海賊コンラッドは、ギリシャの娘メドーラたちに介抱され、意識を取り戻します。コンラッドは、メドーラの美しさに惹かれ、恋に落ちてしまいます。
しかし二人の仲を引き裂くように、奴隷商人たちが現れます。メドーラは慌てて海賊たちを岩陰に隠しますが、メドーラたちは商人たちに連れていかれてしまうのでした。
トルコ総督の屋敷では、連れてこられた娘たちが売りに出され、その中にメドーラたちの姿もありました。コンラッドは、メドーラたちを開放するため機会を伺います。
メドーラ:宮原汐奈
コンラッド:京當侑一籠
1930年頃のスペインでは、政権が激しく争われ、戦闘は激化の一途を辿っていました。
将軍エスカミリオに抵抗する、対抗組織イージフのメンバーたちは度重なる戦いによって消耗するばかりです。一方、戦火に包まれたゲルニカの丘に、余所者ホセとその婚約者ミカエラが迷い込みます。
イージフのリーダースニガは、愛人であるカルメンとその弟アントニオと身を隠すように暮らしていました。スニガはホセたちを宴会に招き入れますが、ホセは、スニガの愛人であるカルメンに惹かれてしまいます。
互いに牽制しあう中、アントニオは将軍エスカミリオに一人で立ち向かいますが、その銃弾に倒れてしまいました。“死を招くショール”が渡り歩き、彼らの人生を翻弄していきます。
カルメン:五十嵐明子
ホセ:藤井学
オーロラ姫は、15歳の誕生日を迎えました。
貴族たちが祝福に集まりますが、パーティーの招待を受けなかったことに憤慨した悪い魔女カラボスが乱入します。
カラボスの呪いにより、オーロラ姫は深い眠りについてしまいました。
妖精の女王リラの精は、「真実の愛のキスによりカラボスの呪いは解け、姫は目覚めるだろう」と言い、オーロラ姫を妖精たちに守らせ、運命の王子様が訪れるまで、魔法により城中の人間たちも眠りにつくのでした。
オーロラ姫:大河原咲子
デジレ王子:京當侑一籠
湖底で暮らす水の精ルサルカは、人間の王子と恋に落ちてしまいます。
初めての恋心を抑えきれず、父である水の王に王子との交際を頼み込みますが、反対されてしまいます。人間と水の精は寿命があまりにも違いすぎるためです。
しかしルサルカは諦められず、住処を飛び出し魔女の家へ向かいます。魔女に、自分を人間にしてほしいと頼むと、魔女は「お前の恋が裏切られた時、お前の魂は私がもらう」と言います。ルサルカは魔女と契約し、人間の姿で王子の元へ走るのでした。
ルサルカ:五十嵐明子
王子:藤井学
村娘キトリと青年バジルは恋人同士でしたが、お金のないバジルとの結婚をキトリの父親は許してくれません。
キトリの父親は、娘とお金持ちのガマーシュとの結婚話を進めてしまいます。2人の婚姻をなんとか阻止したいバジルは、ナイフを持って広場に現れます。自分を刺したふりをして倒れる彼の思惑を察したキトリは、死んだバジルと自分との結婚を今だけでも認めてほしい、と父親に懇願します。
キトリ:五十嵐明子
バジル:大倉現生
病気の母親のため花を摘んでいたオデットは、悪魔ロットバルトに目をつけられ、呪いにより白鳥に変えられてしまいました。
その呪いは夜の間だけ人間に戻ることができるため、湖畔で人目に隠れて過ごしていましたが、人間に戻ったところをジークフリート王子に見つかってしまいます。オデットは自身の呪いについて語りました。
呪いを解くためには、永遠の愛の誓いが必要なのです。それを聞いた王子は、オデットを救うため、永遠の愛を約束します。
王子の婚約者を決めるパーティーが城で執り行われても、王子は気乗りしません。そこへ、オデットによく似た女性が、フロアに姿を現します。王子はすっかりその女性をオデットと思い込んで、再び永遠の愛を誓ってしまうのでした。
オデット姫:武内千秋
ジークフリート王子:藤井学
オディール姫:五十嵐明子
クララには、子供のころから大事にしているお人形があります。今日もお人形を可愛がり、遊んでばかりで、夜も更けてきたのに眠る様子がありません。母親はクララを優しく諭し、膝の上で眠らせました。
クララは、大きなねずみに襲われる夢を見ます。ねずみたちから逃げ回っていると、どこからともなく王子様が現れ、クララを助けてくれました。王子はクララを連れ、雪の国を訪れ、お菓子の国へ招待します。
金平糖の女王や、各国の衣装に身を包んだ人たちが楽しい踊りを見せてくれるのでした。
クララ:武内千秋
くるみ割り人形の王子:比嘉正
金平糖の女王:五十嵐明子